スタッフブログ

2013.10.17更新

こんにちは、今日10月25日は就学時検診でした。70名以上の新1年生の元気な姿がうれしかったです。
今年は、押しなべて虫歯が少なく、例年多かった不正咬合の子も少数でした。みなさんの前でもあり、虫歯が
あることは、わからないように記録していただいたつもりですが、いやな思いをした方がいればこの場をかりて
お詫びいたします。

投稿者: 医療法人社団開成会 うえだ歯科

2013.10.10更新

【歯周病に重視されるメンテナンス】

北欧のスウェーデン、イエテボリ大学は、現代歯科医学のトップランナーです。うさぎを使った骨の治癒の研究中に偶然、チタンが骨に癒着することを発見。現在主流のチタンによるインプラントが生まれました。生みの親がブローネンマルク先生は整形外科医で、イエテボリ大学の教授です。今流行の再生治療の中でも臨床的に頻度が高く用いられるエムドゲイン(骨再生治療薬)が開発されたのもこの大学です。このような世界でもトップレベルにある大学においても、"メンテナンス"は歯周病治療において大変重要なステージであると認識されています。

【2年間の研究で立証された重要性】

1970年代、イエテボリ大学歯周病科には、リンデとニーマン先生は評判の高い開業医でありましたが、大学で臨床研究に携わっていたリンデ教授に三顧の礼をもって迎えられました。後に、この2人のコンビは当時まだ確立されていなかった歯周病の治療で数々の偉業を成し遂げていきます。その中の一つ"メンテナンスの重要性"は、このニーマン先生によって位置づけられたと言ってよいでしょう。一般的に欧州においても歯周治療は、「終了すればサヨウナラ。何かあったら来てください。」というのが普通の感覚としてとらえられていました。ニーマン先生は、役所に以下の研究を認めてもらうように申請しました。歯周治療が終了して、2週間おきに2年間メンテナンスを行なってきたグループと、治療終了後、サヨウナラをしていた人たちを2年後に集めて、その後2つのグループにどのような違いが出てくるかという研究でした。役人はニーマン先生に聞きました。「このサヨウナラの人たちは2年後にはいったいどうなっているのでしょうか?」ニーマン先生は、「メンテナンスをしてきた人たちに比べて、ひどい結果になるでしょう。」と答えました。役人は唖然とし、そんな研究は認められませんといったそうです。しかし、ニーマン先生は、「現在、歯周診療において世界中で、このサヨウナラはあたりまえのこととして行われています。ですから、メンテナンスの重要性をわかってもらうため、どうしても必要な研究なのです。」と説き伏せました。研究の結果は、ニーマン先生の予想どおりのものでした。

【かかりつけの歯科でぜひメンテナンスを】

メンテナンスでは、何ヶ月かおきに、主に、歯肉のチェックやバイオフィルムの除去が行われます。しかし、残念ながらメンテナンスを行なっていてさえも、全ての方に100%の予後が保証されるものではありません。むし歯や歯周病は、人により感受性が異なりますので、そこに、一言では、くくれない難しさがあるのです。しかし、メンテナンスは大切ですから、ぜひ、ご自分のかかりつけの歯科医院で定期的に診てもらい、「"8020"80歳で20本の自分の歯」の目標を達成させましょう。

投稿者: 医療法人社団開成会 うえだ歯科

2013.10.10更新

【失われた組織や細胞を再生】

先日、モナコで骨学学会が開催されました。世界中から、歯科の骨の再生に携わる歯科医院や医師が集まりました。華やかなオープニングセレモニーの後、学術講演では著名な先生がたによる骨の再生治療の発表が行われました。
歯周病では、わが国でも再生治療が保険適用されて久しいです。歯周病や歯を失うことで失われた骨を補てん、再生する再生治療。今回は、モナコの学会の内容にもふれながら歯周病により失われた骨を再生する治療を中心にお話します。
本来、人間の体は失われた組織や細胞を再生する能力が備わっています。その骨の治癒について研究している最中に、jikoをが起こって事件骨と金属がくっついてしまいました。その金属がチタンだったことから、現在、チタンが多くの医療分野で応用されています。発見したブローネンマルク先生はスウェーデン、イエテボリ大学の整形外科医でした。

【骨の再生の素材と段階】

骨の再生治療で使われている骨素材には
①骨そのものである自家骨、②御遺体から抽出精製された骨の成分、③人口骨ハイドロキシンアパタイト、④豚や牛から精製されたもの、これら4つのものが代表的ですが、4番目の「キセノグラフト」という豚、牛由来の骨素材の移植が、歯科分野でも歯周病の治療に応用されています。
骨の再生段階にはモデリングとリモデリングという段階があります。モデリングは、血液から段階的に、網状骨が出来るまでのステージをいいます。主に形式的な変化がみられる時期です。リモデリングでは、この軟らかい骨が、徐々に固い骨に置き換えられて機能的にも成熟していきます。
しかし、再生治療の過程で、これらの骨再生が十分に行われる前に、上皮がものすごい速さで入り込み、自己と非自己を隔ててしまおうとします。
上皮の侵入を防ぎ、骨再生の時間を稼ぎ、充分な骨の量を確保する目的で治療に使われているのだが、歯科材料の一つでメンブレンという人工膜です。メンブレンを使った治療は、現在保険適用となっています。

【iPS細胞へ大きな期待】

現在の歯科の再生治療は、失われた骨を復元出来るという大変画期的な治療ですが、再生された骨は本来の骨に比べて軟らかく、経年的には量に減少が見られるのが現状です。
その欠点を補う意味でもノーベル賞受賞の山中教授によるiPS細胞によせる期待は大きく、今後本当の意味での骨再生が可能になれば、歯科における骨再生治療は飛躍的に精度が高まるでしょう。健康な顎骨、1本でも多い歯は、豊かな食生活の支えです。長寿社会の日本で、体の機能を若々しく維持させる医療分野の発展は大変意義深いものと言えます。詳しくはかかりつけの歯科医院でご相談下さい。

投稿者: 医療法人社団開成会 うえだ歯科

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